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お久しぶりです!
7月1日は弁理士の日!
この記事は、弁理士内田浩輔先生が主催する「弁理士の日記念ブログ企画2023」への投稿記事です。
今年のテーマは、「知財がテーマのコンテンツ」。
今年はいろんな知財コンテンツが話題になりましたね。特に、知財がテーマのTVドラマ「それってパクリじゃないですか?」や、南原先生の小説「特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来」は、業界を超えて話題になっていたと思います。
一方で、当ブログはというと・・・この1年間、ほとんど更新されておりません!前回の更新は2022年9月。前々回の更新はちょうど1年前であり、「弁理士の日記念ブログ企画2022」の参加のために更新したというものでした・・・。
長らく放置していたにも関わらず、ありがたいことに受験生の方から「ブログ見てます!」と声をかけていただいたり、合格者の方から「受験中何回も4コマ漫画を見て判例を覚えていました!」と言っていただけています。
またアナリティクスレポートを見ると、毎日一定数ご訪問いただいているようです。本当にありがとうございます!
さて前置きが長くなりましたが、本日は「知財がテーマのコンテンツ」として当ブログの判例4コマというコンテンツをご紹介し、当ブログ運営で見えた知財系コンテンツのニーズについてちょっとだけ話したいと思います。
当ブログの判例4コマのご紹介
当ブログの判例4コマは、知財の有名判例の論点を視覚的かつ簡潔に表現することにより、記憶の定着化を促進し、もって弁理士試験受験生の学習に寄与することを目的としたマンガコンテンツです。
…すみません。実際はそんな崇高な目的はなく、単に「コロナで在宅が多くなったし、デジタルでイラストを描いてみたいし、判例の復習がてら判例を題材に始めてみようかな~?」と思いつきと勢いだけで進めていったマンガコンテンツです。
そんないい加減なコンテンツでしたが、過去に21事件もの知財判例を取り上げさせていただきました。題材とした事件は、弁理士試験でおなじみの超有名知財判例ばかりです。
読者の反応 ~投稿から1年以上経って
このブログについては特にSEO対策もせず、インプレッションも気にせずお気楽に運営していますが・・・今回、せっかくなので当ブログの判例4コマの、ネット上の反応を見てみましょう。
まずはGoogle検索での表示順位です。
なんと驚くべき事に、事件名をGoogleで検索すると、検索結果として当ブログ記事が上位表示されるものが複数ありました※。Search Console Insightsさんによると、上記21事件のうち14もの事件が事件名検索で上位5位以内とのことです※。
※2023/6/30現在
どれも超有名判例にもかかわらず・・・そしてこんな更新頻度が低い&記事数が少ない弱小ブログなのに…さらに文字数も少ない記事なのに・・・びっくりです!そしてありがたい!
例えば「インクタンク事件」は・・・
また例えば「メリヤス編機事件」は・・・
また例えば「がんばれ受験生事件」は・・・
どうもありがとうございます!うれしいです!
となると、みなさんどんな検索キーワードで検索してくれているのか、気になってきます。そこで検索クエリのランキングを調べてみました。
検索キーワードがシンプルに事件名のものも多いのですが、「●●事件 わかりやすく」が多い。加えて「●●(知財用語) わかりやすく」も多い。ランク外でしたが「●●事件 簡単に」というのもありました。
そうなのです・・・
多くの人が、知財判例や知財用語の理解に困っているんです。
(分かります・・・。1つの事件にいろんな論点が含まれているため判決文は長いし、難解な言葉が多いですよね・・・。条文は長いし、括弧書きが邪魔で続けて読みにくいし、抽象化されてる部分はピンとこないですよね・・・)
そして多くの人が、分かりやすさを求めては、Googleで検索しているんです。パッと見て理解したいと思っている筈です。
(分かります・・・。特に特許は言葉を武器とした陣取り合戦と言われるくらいですから、知財業界の人はとにかく言葉に厳しい。文章を省略して語弊が生まれるなんて御法度なので、原則、例外、前提条件、その他外縁部分を沢山説明しがちです。かくゆう私も・・・)
当ブログの4コマは、長~い判決文のうち「とりあえず受験生が覚えておけば間違いないメジャー論点」だけにフォーカスし、それ以外の部分を潔く省略しているため、このようなニーズにフィットしたのかなと思います。
またマンガとして視覚化したことも、「ぱっと見て理解する」ことに寄与しているものと思います。画像検索でもひっかかりやすい筈です。
だから有名判例の検索でも、更新頻度が低く記事数が少ない弱小ブログが上位表示されるのだと推察します。
まとめ
当ブログの判例4コマのネット上の反応を調査すると、知財判例や知財用語といった難解テーマを簡潔に説明する記事について、一定のニーズがあることが分かりました。
これから知財系コンテンツの発信を始められる方は、長い文章を思い切って捨てて短い簡潔な記事を目指す、というのを考えてみてはいかがでしょうか?そしてそこに視覚情報を含ませてみてはいかがでしょうか?
参考になれば幸いです。