2021年の知財活動を振り返ろう

この記事は、知財系のアドベントカレンダー「知財系 もっと Advent Calendar 2021」の投稿記事です。12月1日からクリスマスまで、1日1つ、みんなで記事を投稿していくイベントです。他にも「知財系 Advent Calendar 2021」と「知財系 もっともっと Advent Calendar 2021」もありますので、ぜひチェックしてみてください。

(※長文です。時間のない方は「知財活動の推移」→「今年の総括」に飛んでいただくと良いと思います~)

知財活動の推移

まずは、知財活動を、「業務外で自発的に行う知財に関する活動」と定義することにします。この記事では、今年の知財活動の内容を、時系列で紹介していきたいと思います!

2021年5月 ~情報発信スタート!~

情報発信をしてみようと思い立ったのが4月末。気分転換に何か新しいことをやりたかったのです。

「情報発信=ブログ」との安易な考えから、「まずはブログを開設してみよう!」と行動に移しました。Twitterも開設しました。

ブログの最初の記事は、5月2日でした。今まで子育てや仕事をこなすことに精一杯で、まともに知財活動をしてこなかったので、自分にとってこれが「はじめての知財活動」です。適当に書いてますね(笑)

はじめは、研究開発者向けに知財の基礎知識を平坦な文章で説明していこうと思い、文字情報多めの記事を書いてました。こんな感じ↓

しかし…あまり反応をいただけませんでした…。読んでもらえていないのです。

なぜ読んでもらえないのか?

読者の立場で考えてみると…少なくとも私は、たくさんの情報が流れてくる中で、自分の興味のある内容だという確信がないと、文字情報が多めの長文ブログは読まないです。著者が匿名・無名だとなおさらです…

つまり、興味を持たせる時点で失敗してしまっているのです。

頑張って書いた割にはあまり見てもらえず、少し残念でした…でも事前に審査基準などを調べることで知識の再確認になったかなと思います。

2021年6月 ~知財判例漫画スタート!~

Twitterで情報収集していると、偶然、弁理士の石井ぱてこさん(@IshiiPateko)の4コマ漫画にたどり着きました。

弁理士の先生が漫画を描いていること、衝撃でした!内容もすごく共感できる…

知財の知識ネタで自分も漫画を描いてみたくなりました。以前から漫画やイラストのある記事は好んで読んでいたので、まず興味を持ってもらうにはこれだなと思いました。

すぐにお絵かき用液晶タブレットを買いに行き、ここから4コマ漫画を描くように。弁理士試験以降、抜けていた判例の知識を取り戻し、さらに使える知識にするべく、まずは有名判例の4コマ漫画を描くことにしました。

判決文は難解な文章で書かれているので、判例を復習するのはとても気合いがいるのですよね…実務家の復習にも使えると思いました。

2021年7月 ~情報発信がんばるぞ期~

6月から7月にかけて、結構頑張りました(笑)

Twitterのエンゲージメント数から、有名知財判例の4コマ漫画のランキングを作りました。クリックでその判例に飛びます。

漫画を描くのはとても楽しく、はじめは夫に「2、3日に1漫画描く!」と宣言するくらい、意気込んでいました。

しかし漫画を描くのに、事前の予習、ネーム(構図決め)、下書き、ペン入れ、ブログ化…と相当時間がかかるので、結構大変でした(笑)

始めて1か月半くらいで息切れしていました…。そして楽しかった漫画作成が次第に億劫になりながらも、頑張って更新していました…。

最初に自分の活動を周囲に認知してもらうために、ある程度頑張って更新する期間は必要だと思います。この期間は必要な期間だったと思います。

2021年8月~9月

家のことが忙しくなり、更新頻度は激減しました…。

更新したいのにできない焦燥感はありましたが、だんだん吹っ切れて、「まあ気が向いたときに発信すればいいか~」という気持ちに(笑)

今思うと、継続して情報発信するためには、これくらいの気持ちでいいのかな、と思います。

2021年10月~11月 ~勉強熱高まってきた期~

Twitterでの情報収集を通じて、 知財業界は勉強熱心な方が多いことがわかりました。 Twitter上では様々な方が オススメの知財系コンテンツ(書籍を含む)を紹介されています。もっと早く知りたかった!!と思う情報ばかり…

はまった&継続中ではまっているコンテンツをさらっと紹介しますと…

動画→高石秀樹先生の「弁護士高石秀樹の特許チャンネル」。高石先生は、知財業界にファンが多いですよね~。

書籍→競争力を高める明細書の書き方シリーズ(電気系機械系化学・材料系)。いまさら聞けないな…という情報もしっかり書かれているので、重宝しています。

雑誌→日本知的財産協会が発行している月刊誌 「知財管理」 。有益な実務の情報が(意外と)読みやすい文章で書かれているので、実務者必見だなと。

そしてTwitterでの情報収集を通じて、実務家向けの様々な勉強会があることも知りました。さすが勉強家が多い知財業界…!

例えば「特許判例百選読み合わせ会」は、有名特許判例が集まった「特許判例百選」の論説を1つずつみんなで読み合わせていく会です。重要判例の知識を身につけたい自分にとっては、とてもありがたい会です。もっと早く知りたかった!!

来年も勉強会には積極的に参加したいです!

2021年11月 ~知財実務オンライン登壇~

なんと知財系の有名Youtube番組「知財実務オンライン」に登壇させていただく機会をいただきました!

この時の登壇レポートはこちらの記事に漫画でまとめました。

知財実務オンライン登壇レポート漫画(1)

とても貴重な経験をさせていただきました。そしてこれを機に、他の情報発信者の方と意見交換させていただく機会が増えました。

2021年11月~12月 ~Yuroocle始動~

知財実務オンラインの準備で、一緒に登壇したオモチさん(@omochi_benrishi)・おっさん特許技術者さん (@ossan_tokkyo)と打合せさせていただく中で、知財系の情報発信者をつなぐボランタリーチェーンを作らないかという話が出ました。

そして3人で「Yuroocle(ゆるーくる)」というボランタリーチェーンを立ち上げることに。

Yuroocleの詳細については、 12/25に予定している「知財系 もっともっと Advent Calendar 2021」のYuroocle の記事に書かれている筈ですので、割愛します(笑)。お楽しみに!

↓↓↓↓クリックでYuroocleサイトに飛びます ↓↓↓↓

今年の総括

今年は、知財活動に目覚めた知財活動「元年」でした。

今年の知財活動(主に情報発信)を通じて、分かったことは…

まとめ

・情報発信では、まず興味を持ってもらう「仕掛け」を入れること

継続して活動するために、気持ちの余裕を保つことを大切にする

でした。

そして知財活動を通じて、やりたいことがどんどん出てきました。

知財判例の4コマ漫画をもっと充実化させたい…
4コマ漫画だけではなく、様々な形態での情報発信に挑戦してみたい…
実務の勉強をもっとして弁理士としてスキルアップしたい …
他の法律の勉強もしたい …

一方、知財活動をしていく中でおろそかになってしまったこともありました。

それは「家族とのコミュニケーション」…

情報収集やコンテンツ作成のために、家でスマホやパソコンを見る時間が長くなってしまい、その分、家族(特に子ども)と話す時間が減ってしまいました…

かあちゃんは反省しています…ごめんね娘…

ですので「家族とのコミュニケーションを優先しつつ、すき間時間にやりたいことを少しずつしていく」というのが、来年の目標であります。

これから

\ 大好きな実家の近く(地方)に移住することにしました。/

気持ちの余裕を保つため&安心して子育てするために、移住したいな~とずっと思っていました。でもなかなか踏み切れませんでした…

しかし

  • ウェブ会議が主流になったこと
  • 実務勉強会や知財系コンテンツの存在を知り、田舎にいても学び続けられると分かったこと
  • 情報発信によりたくさんの方々と意見交換できることが分かったこと

が背中を押してくれました。

これからどうなるかわかりませんが…「柔軟な働き方で弁理士として活躍する」ことが体現できたらなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

↓ ↓ ↓ おまけです↓ ↓ ↓

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